企業や事業主が事業を拡大したい、新しく始めたい等で資金を調達したい、不動産購入等の目的でまとまったお金を借り入れたいと考える場合、金融機関から融資を受けることを検討する人も多いでしょう。
この記事では、融資の申し込みの流れや基準、融資の審査に必要な準備について、詳しく解説をしていきます。
融資とは?どんな基準で審査される?
融資とはお金の貸し借りをすることです。融資をする側である金融機関は、融資を受ける側である借主に対して行うのが審査です。金融機関は、お金を貸し付ける利息によって収入を得ています。また、貸し出したお金を期日までに回収する必要があります。
金融機関は、まず借主に返済できる能力があるかどうか、そして、いくらまでなら貸し付けることができるか、という2点の基準に基づいて審査を行っています。
銀行融資の審査のために必要なものとは?
金融機関のうち銀行による融資は、金利が低いというメリットがありますが、審査にある程度の時間が必要となります。
会社や事業として、銀行へ融資を申し込む場合、借り入れた資金の目的をはっきりさせる必要があります。
そして、審査のために、キャッシュフロー計算書、損益計算書や直近の決算書、試算表などの提出が必要となることが多いです。
これから開業、創業をする場合には、事業のための計画書が必要となります。また業績が悪化している場合には、業績改善書の提出が必要とされる場合もあります。
銀行融資を受けるためには、担保も必要となります。不動産や債権、有価証券といった物的な担保、保証人も人的な意味で、担保となります。
個人が融資を受ける場合の審査の基準とは?
事業主や企業ではなく、個人でも金融機関からの借り入れを希望する場合もあります。個人は、必要となる書類が企業と異なります。
個人への融資の審査は、まず収入が安定しているかが重要視されます。勤務している企業の規模や安定性、正社員かどうか、勤続年数、年収等をチェックされます。
一般的に、会社の規模が大きければ信頼性が高くなります。勤続年数は長ければ長いほど安定して返済が可能という判断材料となりますので、転職したばかりの人より、ずっと同じ企業で勤めている人の方が有利となります。
個人の融資でも、住宅ローンの場合は、金額が大きく返済年数が数十年にわたることがほとんどです。
そのため、住宅ローンを申し込む際には、万が一の事態を考慮して、融資を受けるには団体信用生命保険、団信と呼ばれる健康保険への加入が条件としている金融機関も多いです。
健康状態に不安がある場合は、団信に加入することができないケースもあることを知っておきましょう。